
トルコのスイーツやお菓子ってたくさんあるんだけど、まずはこれを試してみて!っていう定番&おいしいやつを紹介するね。記事の流れはこんな感じ~
1.おすすめしたい厳選5つ
2.こんなのもおすすめ10つ
3.番外編《飲み物など》
トルコの超ド定番のスイーツ&お菓子5選
「トルコのお菓子&スイーツと言えばこれ!」と称される、まさに定番中の定番を厳選して5つ紹介しますよ!
「トルコのスイーツなんて初めて!」って方は、まずはともあれこの5つを試してみてくださいね。
日本のお菓子やスイーツは、日に日にどんどん種類が入れ替わって新しいものが増えていく一方、トルコで今現在食べられているお菓子はほとんどが「トルコの伝統菓子」と言えるものばかりなのです。
昔からある美味しいトルコのお菓子・スイーツを是非ご賞味あれ!

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「バクラヴァ」さくっとパイ生地に甘いシロップ

パイ生地を何層にも重ねて、ぱりぱりに焼き上げ、上からシロップをたっぷりかけたお菓子「バクラヴァ(バクラバ)」。
トルコの定番中の定番と言えるスイーツです。
めちゃめちゃ甘いのですが、一度食べるとクセになるスイーツです。
しっとりした幾層ものパイ生地から、じわっと溢れ出るシロップは、脳天を突き抜ける甘さだと表現されることも・・・。
そのため、食べすぎは厳禁です。

普通の人は2個が限界かと。甘党の人でも3つ食べたら”もういらない”ってなります。
口の中が激甘になるので、バクラヴァスイーツを食べるときはトルコチャイが必須ですね。
ピスタチオが乗っていたり、チョコレートを練りこんだパイ生地だったり、バリエーションはたくさん揃っています。
「ロクム」もっちり歯ごたえがクセになる

「ロクム」は、日本で言う”求肥”のようなお菓子です。
シンプルなその味は求肥に似ていますが、食感はもっと固くねちっとしていて「ヌガー/ファッジ」のよう。
トルコのゼリースイーツと呼ばれることもあります。確かにゼリーみたいな中身のものもありますが、ロクムの種類は多く一概にゼリーとは言えないと思います。
ロクムは比較的番人受けのお菓子で、トルコのお土産としても最適ですよ。
ロクムは、日本でもおなじみのトルココーヒーと一緒に食べられることが多いです。トルコでトルココーヒーを注文すると、ほぼ100%ロクムが付いてきます。

ピスタチオ入りのものや、ガム入りのもの・・・様々な種類やメーカーがあるロクム。
もちろん味もそれぞれで、美味しいロクムと美味しくないロクムがあります。
ロクムで有名な、世界遺産の街サフランボルへ行く方はラッキー!
美味しいロクムを食べられます。新鮮な水と砂糖を使ったサフランボルのロクムはトルコで定評があります。
イスタンブールで買えるものなら「KOSKA」というブランドがおすすめです。

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「ハルヴァ(ヘルワ)」さくっふわっ上品な和菓子のよう

「ハルヴァ(ヘルワ)」は、小麦粉と砂糖でできたトルコのお菓子です。
トルコ語表記では「Helva」となり、どちらかというと「ヘルヴァ」の発音のほうが近い気もするのですが。
日本では「ハルヴァ」が一般的なようです。
街にあるハルヴァ専門店では、大きなブロック状のハルヴァをグラム単位で売っているお店もあります。
大きなハルヴァがいくつも並んでいる光景は、一見してスイーツ屋さんには見えません。初めて見るかたは「なんだろこれ?」って感じだと思います。
「ハルヴァ」の食感は、さくっふわっと言った、噛むとほろほろと溶ける感じです。
甘いのですが、けっして甘すぎず上品な甘さなのです。意外と日本の緑茶のお茶請けにもぴったりなんですよ。
箱入りで色々なメーカーから色々な種類が出ているので、ちょっと年配の方へのお土産とかにも喜ばれそうです。

たくさんあるハルヴァの中でも個人的なおすすめは、「Çekme Helva(チェキメ ハルヴァ)」という種類のハルヴァ。
繊維が細かく、和菓子に似た上品な甘さなのでおすすめです。
チェキメというのは「引く」という意味のトルコ語で、このハルヴァは生地を引っ張りながら作るのだそうです。
「キュネフェ」とろ~りチーズにざっくり生地

「キュネフェ」は、カダイフという細いそうめんのようなぱりぱりの生地を丸く薄く形成し、その中にチーズを入れ上からシロップをかけたお菓子です。
レストランやカフェでは温かい状態で提供されます。上にバニラアイスが乗っていることもあります。 スーパーでは冷凍のものを見たことがあります。
チーズは「カシャル」というクセの少ないチーズで、日本人にも受けが良いです。
シロップがかかった温かいキュネフェに、冷たいバニラアイスの組み合わせが最高に美味しい。
ナイフとフォークを使って食べる、とっても上品なトルコのスイーツです。
好き嫌いが分かれるらしいですが、私は大好きなのでご紹介しました。
「トルコアイス」びよーんと伸びてもっちり食感

「トルコアイス」、一時期日本のコンビニでも売られていた人気スイーツですよね。
ビヨーンと伸び、もちもち歯ごたえがあっておいしいアイスです。
トルコアイスが伸びる秘密は「百合の根」にあり、トルコの冬の飲み物「サーレップ」にも使われてます。
サーレップもまた、飲み物なのにもっちりとしています。詳しくは、「トルコの飲み物の記事」で紹介してます。
トルコアイスは、タクシムなど観光客の多いところでは屋台で販売されているスイーツ。
カフェなどでもメニューとして置いてあることも多いです。別の記事で紹介している「ハーフズムスタファ」というイスタンブールにあるトルコの老舗カフェはおすすめですよ。

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定番の次はこのトルコのお菓子&スイーツを【10選】
ここからは、惜しくも5位以内に入らなかったけれど余裕があれば是非食べてほしいトルコのお菓子&スイーツを紹介していきます^^
「ストラッチ」 ふんわり牛乳が香るほのかな甘さ

「ストラッチ」はトルコのライスプディングです。
ちなみに「スト(süt)」は牛乳という意味。
お米の粒感がいい感じに残り、優しいほのかな甘さに癒されるトルコのスイーツです。
ただ、口に入れたときのお米の粒感のせいで「白ご飯が甘い!?」という奇妙な感覚に陥る人もいます。日本人には苦手な人が多いお菓子かもしれませんね。
「シェケルパーレ」ころんと小さいシロップ漬けお菓子

「シェケルパーレ」は、一口大の少々固めのケーキにシロップをかけたお菓子です。
小さく可愛らしいドーム型の見た目に、シロップで柔らかくなったケーキはちょっと小腹が空いたときにぴったり。
ケーキやクッキーをシロップにひたして食べるというのは、トルコスイーツによくあるパターン。トルコのお菓子が甘いと言われる理由がこれですね。
「レヴァニ(レヴァーニ)」しっとりとシロップを吸い込んだスポンジケーキ
「レヴァニ」もシェケルパーレと同様に、シロップをかけたスポンジケーキです。
形は手のひらくらいの四角い形が多く、上にホイップクリームが乗っていることもあります。
砂糖を使って作られたスポンジケーキに甘いシロップをかけて作られるので、こちらもまた非常に甘いです。
口に含むと、スポンジの間に入り込んだシロップがじゅわ~と溶け出し、初めての方は甘すぎると思うかもしれませんが結構クセになります。
「カダイフ」ぱりぱりした食感が楽しい
「カダイフ」とは小麦粉で作られた、ほそい繊維状のぱりぱりしたものです。
トルコでは、そのカダイフにシロップやナッツ類を混ぜて甘いお菓子にします。
おすすめ5選でも書いたように、キュネフェのぱりぱり生地にも実はカダイフが使われています。
カダイフは、トルコのお菓子やスイーツを語る上では欠かせないものですね。トルコ近辺の中東でもよく使われる素材だそうです。
「ロクマ」さくさくした食感に甘いシロップ

「ロクマ」とは”一口”という意味のトルコ語。
その名の通り、ロクマは一口サイズのドーナツのようなトルコのお菓子です。
小麦粉や砂糖を練って油で揚げるところまではドーナツの作り方と似ているのですが、その後はやっぱりシロップをかけます。
焼きたては油とシロップの組み合わせが美味しいのですが、時間が経つと微妙な味になります・・・。トルコで屋台を見かけたら是非とも焼きたてを食べてみてください。
「ピシマーニエ」ふわふわした不思議なスイーツ
「ピシマーニエ」は、小麦粉、マーガリン、砂糖、レモン塩、バニラなどで作られるトルコのお菓子です。1600年くらいにアルメニアやイランからトルコに入ってきました。
クッキーの材料にも似ていますが、層を作ったあとは焼いたりゆでたりという工程はなくそのまま形を整えて箱につめるだけ(ええ~!汗)。
ピシマーニエは、トルコ語で「Pişmani(ピシマーニ:後悔を)ye(イェ:食べろ)」と書きます。
材料を混ぜて、何度も何度も円状にして層を作っていくのでかなり手間がかかるスイーツ。
作る工程があまりに面倒だっため、ピシマーニエを作り始めた人たちはみんな途中で”後悔(Pişman)”したそう。
だからこんな名前になったんですって。今は機械が使われているので昔に比べると作るのがだいぶ楽になったみたいで、よかったです笑
繊維状のいくつもの層がふわふわした食感を作り出しており、ほのかに甘くなんとも不思議なトルコのスイーツですが、食べなれてない人は「生?!」と感じるかもしれませんね。
「カザンディビ」ほのかに甘くとろ~んととろける
「カザンディビ」は、牛乳と米粉で出来ているトルコのお菓子で、とろっとほのかに甘いのが特徴です。
米粉が入っているので、とろ~んととろけるような食感です。トルコのスイーツの中では比較的甘さ控えめなので、甘過ぎるのが苦手な人も大丈夫でしょう。
カザンディビは、鍋の底で少し焦がして表面を茶色くする習慣があります。
ちなみに、カザンとは大きな鍋、ディビは底の意味があります。
「ムハッレビ」トルコのプリン
「ムハッレビ」は、浮き粉(小麦でん粉)と呼ばれる片栗粉のようなものと、牛乳や果物を使って作られたプリンみたいなトルコのお菓子です。
ムハッレビは、浮き粉を使うことでぷるんとした食感に仕上がっています。日本でいう「プリン」よりも砂糖っけがないので、身体によい味がします。
チョコレートを使ったものや果物メインのものなど、すごくたくさんの種類があるので、気に入ったら色々なスイーツ店で食べ比べしてみたいですね。
「アシュレ」ノアの箱舟のお菓子

「アシュレ」はノアの箱舟に由来するお菓子です。
ノアの箱舟のお話で、オス・メス一匹ずつ全ての動物が舟に乗るように、アシュレにはナッツやドライフルーツなど色々な材料が中に入っています。
トルコの犠牲祭「クルバムバイラム」翌月の10日は、アシュレの日となっており、この日は隣近所にアシュレを作って配るのが習慣。
ほのかに甘く、中の具材をざっくざっく言わせながら食べるスイーツ。ほんとうに色々な具材があるので、自分の苦手なものが1つ2つ入っている可能性は高いです。
トルコのスイーツの中では最も健康的なものではないでしょうか^^
「ケスターネ・シェケリ」いわゆるマロングラッセ

「ケスターネ・シェケリ」はいわゆる”マロングラッセ”のこと。
世界遺産にも登録されている、オスマン帝国時代の古都「ブルサ」のお菓子です。
イスタンブールには、焼き栗の屋台もたくさんあり”栗”はトルコ人にとってとっても身近な食べ物なんですよ。
かといって、日本のように栗ご飯や栗を使った料理は見たことがなく、専らスイーツに使われることが多いです(しかしモンブランケーキを見たことがない・・・)。
トルコのスイーツとお菓子と一緒に飲みたい~飲み物3選~
トルコの甘いお菓子やスイーツには、飲み物が欠かせません!
ここでは、代表的なトルコの飲み物3つをご紹介します。
なお、トルコの飲み物については別の記事でもっと詳しく紹介しています。

トルコの飲み物コーヒー以外に何個言える?【定番8選】
トルコチャイ(トルコの紅茶)

トルコに行けば絶対に目にする、チューリップ型の可愛らしいカップに入った「トルコチャイ」。
日本のトルコ料理屋さんでも提供されることが多いですね。
トルコチャイは、赤い色をした美味しいお茶です。トルコの甘いお菓子やスイーツで甘甘になった口をさっぱりさせるのに欠かせません。
トルココーヒー

「トルココーヒー」は日本でも人気がありますよね。
小さめのデミタスカップに、泡が特徴的なトルココーヒーは粉を煮出して作られ、酸味の少ない飲みやすいコーヒーなんですよ。
2つ目に紹介したトルコのお菓子「ロクム」と一緒にいただくとさらにおいしい!

トルココーヒーの正しい3手順「入れ方」「飲み方」「占い方」とは?
アイラン

「アイラン」とは、簡単に言うと塩味の飲むヨーグルトです。
トルコでは、ケバブと一緒にもよく飲まれる”国民的ドリンク”といっても過言ではない存在。
専用のアイラン機械で作られたものもたまに遭遇しますが、ほとんどのお店は市販のアイランを提供しています。
市販のものも美味しいのですが、機械で手作りされたものは格別なのでもし出会ったら是非試してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。