トルコ語の8つの「ありがとう」を解説。また、トルコに観光に行ったときどういう場面でどのありがとうを使えばよいのかもご紹介します。

トルコ語で8つの「ありがとう」を言おう
日本語では「ありがとう」「ありがとうございます」の2種類くらいしか思いつきませんが、トルコ語にはなんと8つものありがとうがあるんですね。
ここではその8つの一つ一つをご紹介していきたいと思います。
Teşekkür ederim(テシェッキュル-エデリム)
日本語で訳すと「ありがとうございます」という言い方がこのテェッキュエデリムです。
目上の人や丁寧な言い方が求められる場面ではこれを使いましょう。
Teşekkürler(テェッキュル-レル)
さっきのTeşekkür ederim(テシェッキュル-エデリム)よりもやや砕けた言い方になりますが、日本語に直すとやはり「ありがとうございます」が一番近いと言えるでしょう。
年上の方や初めて会ったばかりの人にはこちらの言い方がよいでしょう。一般的に観光に言った際は一番多用する「ありがとう」ではないでしょうか。
Sağ olun(サー-オルン)
こちらも「ありがとうございます」という意味になりますが、Teşekkür ederim(テシェッキュル-エデリム)よりは少し砕けた言い方です。
意味合いや丁寧度合いともに「Teşekkürler(テェッキュル-レル)」と同じような「ありがとう」です。観光でも使用頻度が高く、どんな場面でも比較的安心して使えます。
Sağ olasın(サー-オラスン)
カジュアルに「ありがとね」みたいな意味になります。
小さい子どもや明らかに自分より年下のウエイターなどには使えますが、年上の人に対してはやや違和感があるので使わないのが無難でしょう。
Sağ ol(サー-オル)
こちらもSağ olasın(サー-オラスン)と同様に、カジュアルな「ありがとね」という意味になります。
近しい間柄で頻繁に使われる、最もカジュアルな「ありがとう」と言えます。
Eyvallah(エイヴァッラー)
大人の男の人が使うカジュアルな「ありがとう」です。
カジュアル度合いとしてはSağ olasın(サー-オラスン)やSağ ol(サー-オル)と同じくらいになるため、観光客としては使う場面が少ないでしょう。
語尾に「allah(アラー)=イスラム教の”神”」が付いており、本来はイスラム的な意味の「ありがとう」だったようですが、現在ではその意味もかなり薄れているようです。
Merci(メルシー)
あれ?フランス語?って思うかもしれません。その通りフランス語の「ありがとう」です。
トルコ語にはかなりたくさんのフランス語が入ってきており、メルシーもその中の一つと言えます。とは言え、今では使う人も少なくなっており。年をめしたご婦人が使うイメージがあります。
Allah razı olsın(アッラー-ラーズ-オルスン)
最後にご紹介するのはイスラム的な「ありがとう」の言葉、Allah razı olsın(アッラー-ラーズ-オルスン)。意味は「ありがとう」として使われていますが、直訳をすると「あなたがアラーに天国に導かれますように」という意味があります。
トルコ人はほとんどがムスリム(イスラム教徒)であり、年や性別関係なく皆が使うありがとうですが、それほど耳にすることはないと思います。
また、観光客である私たちが使うとかなりおかしいので使わないようにしましょう。
おすすめの「ありがとう」は?
おすすめのありがとうというのも変な話ですが、観光客の私たちが使用して違和感がなく且ついつでもどこでも失礼なく使えるありがとうは「Teşekkür ederim(テシェッキュル-エデリム)」「Teşekkürler(テェッキュル-レル)」「Sağ olun(サー-オルン)」の3つかなと思います。
トルコ語の「ありがとう」はどんな場面で使う?
日本では、レストランやカフェで飲み物・食べ物がテーブルに運ばれてきたとき、「ありがとう」を言う人はどれくらいいるでしょうか。
多分たいていの人は、「言うときもあれば言わないときもある」という感じではないでしょうか。
これは、丁寧/無礼の話ではなく、全くもって「文化」の話だと言うことができると思います。
トルコでは、何かにつけて「ありがとう」を言うことが多いです。
例えば、レストランやカフェに入って注文した商品が運ばれてきた時に「ありがとう」。
マーケットで買い物をして商品をレジで受け取ったときも「ありがとう」。
なので、トルコに観光に行ったときはとりあえず何でも「Teşekkür ederim(テシェッキュル-エデリム)」「Teşekkürler(テェッキュル-レル)」「Sağ olun(サー-オルン)」を言っておきましょう。
以上、トルコ語における「ありがとう」をご紹介しました。ちょっとトルコ語で話すだけで向こうの人は「こちらを理解しようとしてくれている」という気になります。私たちもそうですよね。
なので、トルコに行った際は是非トルコ語で「ありがとう」を言ってみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。