・グランドバザールについて全く知らない人
・グランドバザールのお土産を知りたい人
・グランドバザールの歴史を事前に知っておきたい人
グランドバザールの内部地図、行き方、見どころについてはこちらの記事をご覧ください↓

複雑なグランドバザールを予習しときたい②!簡単な行き方&地図と見どころのまとめ
イスタンブールの「グランドバザール」ってどんな観光地
グランドバザールは、イスタンブールを観光する上で絶対に欠かせない観光スポットです。
広い広いダンジョンのような場所で、目安としての観光時間は2時間程度です。
営業時間は大体朝の9時~19時ごろになり、日曜日や祝日(トルコの祝日)はお休みになります。
ガイドブックでも100%紹介されるほど、有名な場所なのでイスタンブールを旅行する方は必ずスケジュールに加えましょう。
なぜ、それほどまでにグランドバザールがおすすめされているのか。
ガイドブックやネットのトラベルサイトで強調されるのは「グランドバザールで買えるトルコのお土産」です。
確かに、グランドバザールにはトルコらしいお土産がたくさんあり、ばら撒き土産から自分用にも買えるものまで実にたくさんのものがあります。
しかし、それらは別にグランドバザールでしか買えないものではなく、イスタンブールの例えばタクシムでも案外売っているものだったりします。
これらを踏まえてもまだ、私はイスタンブールのグランドバザールをおすすめしたいのです。
なぜかというと、グランドバザールはオスマン時代にタイムスリップしたみたいな、中東らしい雰囲気が味わえるところだから。ただたくさんのお土産が並ぶ市場なだけではなく、観光地としても十分に楽しめる場所だからおすすめしたいのです。
売っているものは、一部の店舗をのぞいてチープで粗悪なものもたくさんありますが、それらを横目にきらきらと妖しげな雰囲気漂うグランドバザールを散策するのは、とても楽しいのです。
このページでは、そんなグランドバザールの営業時間や営業日などの基本情報、買うべきお土産物、そしてグランドバザールの歴史をご紹介します。
グランドバザールで買うべきものと買っちゃだめなもの
とは言っても、せっかくイスタンブールのグランドバザールに来たなら、いくつかお土産を買っておきたいところですよね。ここでは、グランドバザールで買うべきお土産と、買わないほうがよいお土産をご紹介します。
まず、グランドバザールで買い物をするトルコ人はいません。理由は、値段が高いからです。
観光客向けの価格なので、値段は高く設定されているのです。
かといって、観光客である私たちはローカルなものを知り尽くしているわけでもなく、安いものを探し回れるほど時間があるわけではないので、色々なものがそろったグランドバザールで買ってしまうのも一つの手だと言えます。
高いと言っても、今のトルコリラのレート(1リラ=20~15円)を考えればたいした金額の差にはならないと考えてもらって大丈夫です。
グランドバザールで買うべきお土産
グランドバザールで買うべきお土産とは、「トルコランプ」「クッションカバー」「ナザルボンジュ(青い目玉のお守り)のキーホルダー」「小皿」「ナチュラルソープ」などです。
トルコランプは、タクシムにも一部お店がありますが品揃えはグランドバザールが一番でしょう。ただし、電圧などの関係で日本でも使えるものかどうかを確認する必要があります。
ちなみに私が訪れたトルコランプのお店は、日本で使う場合でもそのまま使用できると店員さんに説明されました。
グランドバザールには全部で21個もの入口があり、それぞれが1~21まで番号付けされているのですが、私が見つけたトルコランプのこのお店は「7番入口:ベヤズット門(Beyazıt Kapısı)」から入って、通りの左側にあるお店です。
お客さんも多く、値段が表記されているので不当に高い値段で買わされる心配もなく、おすすめのトルコランプ店です。
ちなみに、入る門と出る門のおすすめについては下のほうで説明しているので参考にしてみてください。
グランドバザールで買うべきではないお土産
では、グランドバザールで買うべきではないお土産とはどのようなものなのでしょうか。
それは、トルコ石やゴールド・シルバーだと名乗った高い宝石類・ブランドと名乗るバッグ類です。グランドバザールに足を踏み入れるとわかると思いますが、高級ブランド品のコピーがたくさん売られています。ここはある意味、警察に野放しにされているような無法地帯とも言えます。
そんなグランドバザールで高価なものを買うのは賢明とは思えません。本物と偽って、偽者を売っている可能性も大いにあります。
なのでグランドバザールでは、本物・偽物関係ないもの、チープなものを買うことを強くおすすめします。
グランドバザールの歴史を少し知っておく
グランドバザールは、とても歴史のある古い古いバザールです。その歴史を知っておくことで、そんな歴史深いグランドバザールでの楽しみをお土産探しだけにしないためにも、是非とも歴史に軽く触れておくことをおすすめします。
グランドバザールの始まりは「アヤソフィア」のため
グランドバザールは、1460年代に当時のスルタン(オスマン帝国の長)であった、メフメト2世によって始められました。当時の目的は、イスラム教として重要な建物であるアヤソフィアを維持するための費用を捻出するものだったそうです。
と言っても、その当時のグランドバザールは現在知られているものとは違いもっと規模の小さなもので、売られていたのは金や銀などの貴金属が多かったそう。当時は、グランドバザールではなく「ブユクバザール(大きな市場)」と呼ばれていました。
当時のこのバザールは、現在も「オールドバザール(イチ・ベデステン/ジャヴァーヒル・ベデステンとも言う)」として、グランドバザール内部に残されています。
今では、昔のなごりからの貴金属のお店やアンティーク商品を取り扱うお店が集まっており、グランドバザールの中でももっとも歴史が古く、ノスタルジックな場所と言えるでしょう。
2つ目のバザールが作られる
その後、「サンダルベデステン」と呼ばれるバザールが、オールドバザールのそばに建設されました。目的は同じく、アヤソフィア維持の資金です。
オールドバザールでは貴金属を取り扱っていたのに対し、サンダルベデステンでは主に”絹”などの布製品を取り扱い、訪れる商人たちにより貿易の大切な要素となりました。ちなみに、バザールの名前になっているサンダルとは、当時流行っていた布の種類の一つです。
サンダルベデステンも、現在のグランドバザールの中に残されています。
「オールドバザール」と「サンダルベデステン」を中心にグランドバザールは徐所に増築され、その途中で起こった地震や火事で改築もされつつ、現在私たちが知るグランドバザールになりました。
ところでグランドバザールにある通りの名前は?
グランドバザールには、縦横に伸びた数え切れないほどの通りがありますが、一つ一つには「スプーン屋通り」「鏡屋通り」「絹屋通り」・・・などの名前がついています。
これは、当時の人々がここで買い物をするのに迷わないようにという配慮から付けられたらしく、例えば「スプーン屋通り」には専らスプーン職人たちの店が軒を連ねていたそう。スプーンを買いたかったらスプーン屋通りに行けばよいということですね。
今なおその名残は残っているものの、あらかた観光地化してしまったお陰で通りの名前と実際に並んでいるお店に関連性は薄れてしまったそうです。
「~ハン(Han/Hanı)」ってどういう意味?
グランドバザール内部の北側や南側、そして外壁の周囲には「~ハン(~・han)」という建物が存在しています。
地球の歩き方に掲載されている内部地図や、当サイトの「複雑なグランドバザールを予習しときたい②!簡単な行き方&地図と見どころのまとめ」の記事で紹介している内部地図を見てもらえればわかると思います。
「ハン」はトルコ語で「ホテル」という意味で、これは昔に使われていた言葉です。現在は「ハン」ではなく、トルコ語でもホテルは「オテル(otel)」と言われます。
「ハン」は、昔トルコに買い付けに来た商人たちが泊まるための隊商宿(たいしょうやど)として機能していました。
今でもハンの建物自体は残されており、中にはショップが入っていることもあります。
グランドバザールに存在する「ハン(隊商宿)」には、以下のような共通点が見られるようです。
それは、「中庭がある」「中庭の中央にメスジット(mescit)がある(メスジット:ムスリム達がお祈りするための部屋)」「中庭の周囲には小さいお店が入っていた」というようなもの。
グランドバザールに行った際には、是非これらの点にも注目してみてくださいね。
イスタンブールの必見観光地「グランドバザール」
ここまで、グランドバザールをまったく知らない方への基本情報と買うべきお土産、グランドバザールの歴史について説明しました。
グランドバザールでは、お土産探しを楽しむことはもちろんのこと、その歴史あるバザールについても思いをはせてみるとより楽しい観光になるのではないかと思います。
また、グランドバザールの行き方、入口や出口におすすめの門、お土産以外の見どころ、グランドバザール内部地図についても別の記事で詳しく書いてみました。
是非そちらも、併せて見てみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。