
1.この記事の使い方
2.レシピ1【超本格レシピ(トルコ人伝授)】
3.レシピ2【準本格レシピ(トルコ人伝授)】
4.レシピ3【簡単レシピ】
5.レシピ4【超簡単レシピ(日本人流)】
6.バクラヴァを買うorお店で食べる方法
バクラヴァレシピを書いたこの記事について
「バクラヴァを作ってみたいな~」って思ってこの記事にたどり着いてもらったと思います。ありがとうございます。
この記事では、お家でできる本格~アレンジのバクラヴァレシピを超細かくご紹介していくので、間違いのないバクラヴァレシピをばっちり学んでもらえるはずです。
ひとまず、バクラヴァのレシピ4つを紹介したこの記事の手引き(使い方&前知識)みたいなものをちょと書かせてください。
長くなってしまったので、まずは全体的な記事の説明を読んでもらったほうが分かりやすいと思ったので。
ちなみに、この記事マニュアル部分がすでにもうめっちゃ長いです^^;
なので「とりあえず今はレシピが見たいんだよ~」って人は、”目次”からレシピ部分をクリックして進んじゃってください。
レシピを一通り見た後で、気になるところがあればこの章で確認してみて。
この記事の内容と使い方
この記事では、【超本格レシピ】【準本格レシピ】【簡単レシピ】【超簡単レシピ】の4つをご紹介してます。名前の通り、下に行くにつれて簡単なレシピになっていってます。
【超本格レシピ】【準本格レシピ】については、トルコ人がユーチューブで紹介しているバクラヴァレシピ動画が中心。
当然動画はトルコ語なんですが、手順と材料を一通り日本語で補足しておきました(動画内にテロップを付けたわけではなく、単純にこの記事内に説明を加えました)。
【簡単レシピ】は、英語のバクラヴァレシピ動画なのでこちらも同じように日本語で補足しています。
最後の【超簡単レシピ】はクックパッドのレシピなので、リンクを貼り付けただけです。

外国語のレシピ動画に日本語で補足を付けたんだね。でも動画見ながら補足追うの大変だわー。この記事どうやって使えばいいの?

とりあえずは「バクラヴァレシピ動画」を楽しんでみてよ。トルコ語は特に何言ってるかわからないだろうけど、レシピ動画だからやろうとしてることはなんとなく雰囲気でわかるよ。
動画でなんとなくイメージをつかめたら補足に目を通してみて。
4つのバクラヴァレシピに共通していること
本格レシピから簡単アレンジレシピまで、4つあるんですがどれも結局は「バクラヴァのレシピ」なんですよね。
なんで、レシピの基本的流れはどれも同じです。違いは「どこを簡略化してるか」ってとこです。
4つのレシピにおける基本的流れはこんな感じ↓
- シロップ作り
- 生地を作る
- 生地を伸ばす
- 生地を天板に敷き詰める
- バクラヴァの形に切る
- 油分(バターやオイル)をかける
- オーブンで焼く
- シロップをかける
- 完成
とまあ、全てのレシピにおいてだいたいこんな感じの流れです。
いくつかの工程を「生地を工夫して伸ばす」や「既成生地を使う」など簡略工程と入れ替えることによって、後半のレシピは簡単なものになっているというわけなのです。
バクラヴァレシピ動画の【材料&道具】
トルコ人が教える【超本格レシピ】と【準本格レシピ】、そして英語の【簡単レシピ】に使われる材料や道具はお家になさそうなものだったり日本で買いにくいものなことがあります。
基本的には「どこの家庭にもあるもので代用する」というスタンスでいきたいのですが、無理そうなものはアマゾンで評判が上々かつ値段がお手頃なものの商品リンクを貼りました。
まとめるとこんな感じ。
動画の材料 | これで代用or商品リンク | どのレシピで使う |
小麦でん粉 | コーンスターチや片栗粉 | 【超本格】【準本格】 |
フィロ生地 | フランス産:パートブリック【170g/10枚入】 | 【簡単】 |
直径40cmの円天板 | 複数の天板or材料減らす | 【超本格】 |
長い麺棒 | PRO SERIES麺棒 600X34mm(アマゾン) | 【超本格】 |
太い麺棒 | Cosyhomめん棒シリコン製 粘くない抗菌性(アマゾン) | 【超本格】【準本格】 |

「小麦粉でん粉」?

コーンスターチや片栗粉に似たもののこと。ここではこの2つのどちらかで代用も可能。気になる人はネットで検索してみて!

「直径40cmの丸天板」って・・・やっぱあった方がいい?

直径40cmの丸天板は、トルコで大量にバクラヴァとかお菓子が必要な時に使われる。そもそも日本のオーブンに入る大きさじゃない。普通サイズの天板や材料の量でいい感じに調整したらいいんじゃないかな。ここらへんはなんとなくでOK。要は生地を重ねたらいいんだよ。
ちなみに、直径40cmの天板の面積は1256c㎡だよ。

「麺棒」って、普通の長さ&細さのが1本あるけど、だめ?

全然OK。
逆に「長い麺棒」は、動画にある40cmもの巨大天板を本当に使うんじゃなければ必要なし。太い麺棒は、あれば便利だから買っても良いんじゃないかな。
ここまで、記事の説明を長々とお読みいただいた方はありがとうございます^^;
ではでは、さっそくここからバクラヴァレシピを紹介していきますよ!
生地から作る【超本格】バクラヴァレシピ1
バクラヴァレシピ動画のストーリー
- シロップ作り
- 生地を作る
- 生地を伸ばす
- 生地を天板に敷き詰める
- バクラヴァの形に切る
- 油分(バターやオイル)をかける
- オーブンで焼く
- シロップをかける
- 完成
必要な材料
シロップ作り | |
グラニュー糖 | 1L |
水 | 1L |
レモン | 1/4個 |
生地作り | |
卵 | 2個 |
牛乳 | 100ml |
ヨーグルト | 100ml |
サラダ油 | 100ml |
ベーキングパウダー | 10g |
レモン汁or酢 | 小さじ1杯 |
塩 | ひとつまみ |
薄力粉 | 800~900ml |
生地を伸ばす | |
小麦でん粉orコーンスターチ | 250g |
生地にはさむ | |
砕いたクルミorピスタチオ | 500ml |
オーブンで焼く前に | |
バター | 200g |
サラダ油 | 200ml |
オリーブオイル | 100ml |
仕上げ(無くてもOK) | |
砕いたピスタチオ | 適量 |
さっき紹介したのはこの2つの麺棒。
木製がいい人はこちらも。
バクラヴァレシピ動画の補足
ーシロップ作りー
- 【0:17~】グラニュー糖(1L)と水(1L)を鍋に入れよくかき混ぜる
- 【0:32~】鍋に火をつけ、沸騰したらレモン汁(1/4個分)を入れ、絞った後のレモンも入れる。若干とろっとするまで25~30分煮て、冷蔵庫に入れておく。
※冷やすとよりとろみが増します。
ー生地作りー
- 【0:51~】ボウルに、卵(2個)牛乳(100ml)ヨーグルト(100ml)サラダ油(100ml)ベーキングパウダー(10g)レモン汁or酢(小さじ1杯)を入れて軽く混ぜる。
- 【1:17~】塩ひとつまみを加えてよくかき混ぜる。
- 【1:25~】薄力粉(800~900ml)を数回に分けて入れる。都度混ぜ合わせる。
- 【1:37~】耳たぶの硬さになるまでこねる(薄力粉の量で硬さ調節する)。
ー生地を伸ばす&天板に敷くー
- 【1:52~】均等な大きさで40個にまるめる。
- 【2:15~】乾燥しないよう布をかぶせ、小麦でん粉orコーンスターチを十分にまぶしながら一つ一つ中皿くらいの大きさに広げる。この人は2枚重ねて広げてます。
- 【2:32~】生地の間に小麦でん粉をたっぷり挟みながら5枚一組にする。40枚あるので計8組になる。
- 【2:53~】8組の内1組を伸ばせるだけ伸ばす。

動画ではかなり大きな円になるまで伸ばしている。でも、生地を伸ばす際の基準は大きさじゃなくて”薄さ”。例えば材料を半分にして作ったとしたら円の大きさは半分でも薄さは動画のものと同じになるはず。
大切なのは「できるだけうす~く伸ばす」こと。動画と同じくぺらっぺらに伸ばすよ。
- 【3:26~】天板の上にうす~く広げた1枚を乗せ、天板の底の大きさに合わせてカットし、敷く。その上に余った生地を敷く(上側)。
- 【4:06~】2枚目を同様に広げてカットし、敷く。余った生地は1枚目と2枚目の間に敷く(水平を保つため今度は下側に)。
- 【4:36~】砕いたクルミorピスタチオを敷く(全部でもいいし、ナッツ層を2層作りたい場合はとりあえず半量を敷く)。
- 【4:44~】3、4、5枚目を重ねて同時に広げる(つまり全部で15層分を一気に広げる。難しければ1枚ずつ!)。天板に合わせカットし、敷く。余った生地は水平になるよう間々の適当な場所に敷いていく。
- 【5:12~】砕いたクルミorピスタチオを敷く(さっき半量を敷いた人は残りの半量を。さっき全量敷いた人はここをスキップ)。
- 【5:16~】6、7、8枚目も同様に広げてカットして敷き詰める(最後の8枚目の余りは全て7枚目との間に敷く。8枚目は3枚の内一番綺麗に伸ばせたものを使う!)
ーバクラヴァの形に切るー
- 【6:18~】切り方は何でもいいが、ひし形や三角、長方形がバクラヴァとしては一般的。
- 【8:39~】バター(200g)を溶かして茶漉しなどでこす。これにサラダ油とオリーブオイルを加えて混ぜる。
- 【9:11~】バクラヴァ生地に満遍なくいきわたるようにかける。
ー焼く&シロップかけー
- 【9:42~】180度のオーブンに入れ、160度に設定しなおして焼く。時間は1時間45分~2時間が目安(色で見極めよう)。
- 【10:00~】温かいうちに、冷たく冷やしておいたシロップをかける(シロップをここで作った場合は、温かいシロップ×冷やしたバクラヴァの組み合わせ)。
- 【10:15~】砕いたピスタチオで飾る(無くてもOK)。
これでようやく完成です!お疲れ様でした。
どうですか?かなり面倒ですが、なんか楽しそうじゃないですか^^?これが一番本格的なバクラヴァレシピです。是非お試しください!
伸ばす作業を短縮【準本格】バクラヴァレシピ2
バクラヴァレシピ動画のストーリー
- シロップ作り
- 生地を作る
- 生地を伸ばす
- 生地を天板に敷き詰める
- バクラヴァの形に切る
- 油分(バターやオイル)をかける
- オーブンで焼く
- シロップをかける
- 完成
必要な材料
シロップ作り | |
水 | 1L |
グラニュー糖 | 1L |
レモン汁 | 1/2個分 |
生地作り | |
卵 | 2個 |
溶かしたバター | 75g |
サラダ油 | 100ml |
ヨーグルト | 200ml |
ベーキングパウダー | 10g |
酢 | 10ml |
レモン汁 | 5ml |
塩 | ひとつまみ |
薄力粉 | 耳たぶの硬さまで入れる |
生地を伸ばす | |
小麦でん粉 | たっぷり |
生地にはさむ | |
砕いたクルミなどのナッツ | 適量 |
オーブンで焼く前に | |
バターorマーガリン | 250g |
サラダ油 | 300ml |
仕上げ | |
ピスタチオ | 適量 |
バクラヴァレシピ動画の補足
ーシロップ作りー
- 【1:26~】水(1L)グラニュー糖(1L)レモン汁(1/2個分)を中火にかけ、混ぜて溶かす。
- 【2:05~】あくを取って沸騰したら火を強め、25分沸騰させ続ける。その後冷やす(冷やすことでとろみがつく)。
- 【2:20~】冷えたあと、いい感じにとろっとなっていることを確認。
ー生地作りー
- 【2:34~】卵(2個)溶かしたバター(75g)サラダ油(100ml)ヨーグルト(200ml)ベーキングパウダー(10g)を入れ、ベーキングパウダーの上に酢(10ml)とレモン汁(5ml)を入れる。
- 【3:18~】全体をかき混ぜて塩(ひとつまみ)を入れる。さらに混ぜる。
- 【3:28~】薄力粉を数回に分けて入れていく。塊になったら手でこねる。

薄力粉は何グラムという指定がないけど「柔らかく手にくっつかないくらい」まで入れるらしいよ。【超本格的】を参考にすると、大体800~900mlが目安かな。
- 【4:38~】テーブルに小麦でん粉を敷く。生地を丸くまとめて4等分にした後それぞれを丸に形成して布の下で10分休める。
ー生地を伸ばす&天板に敷くー
- 【5:12~】小麦でん粉を敷く。一つ取って厚すぎず薄すぎない厚さに広げる。
- 【5:34~】たっぷりと小麦でん粉をまぶし、4つの端を折って四角にする。都度小麦でん粉をまぶす。
- 【6:18~】4つの角を折って、裏返して布の下に置く。残り3つの塊も同じようにする。

小麦でん粉で、互いにくっつかないようにしながら折る作業をしていくことで「パイ生地層」を形成するよ。
- 【7:52~】最初に折った一つをとり、手で中皿くらいに広げたあと、麺棒でできるだけ薄く広げる。
- 【8:25~】天板に合わせてカットし、ちぎれないようにたたみ天板に広げる。余った生地も適当な場所に広げる。
- 【9:20~】2つめも同様にして天板に広げ、砕いたクルミなどのナッツを広げる。
- 【10:45~】3つめも同様にして天板に広げる。この後お好みでナッツを広げてもOK。
- 【11:35~】最後の4つめも同様にして伸ばし、余った分から先に天板に広げる。
ーバクラヴァの形に切るー
- 【12:02~】包丁でカットする。画像のように三角でもいいし四角でもOK。
- 【13:10~】バター(250g)を溶かして全体に行きわたるようにかける。
- 【13:39~】サラダ油(300ml)を同じようにかける。
ー焼く&シロップかけー
- 【13:52~】180度に熱しておいたオーブンで赤茶色になるまで焼く(何分かは言ってないので色で判断。
- 【14:05~】室温まで冷ましたバクラヴァにシロップをかける。生地がシロップを吸うまで布をかぶせて室温で少し待つ。
- 【15:10~】砕いたピスタチオで飾る。
おつかれさまでした!このバクラヴァレシピは、生地を伸ばすさいに一枚一枚広げていくんじゃなくて、折り込むことでパイ生地層を作るやり方でした。
フィロ生地の【簡単】バクラヴァレシピ3
バクラヴァレシピ動画のストーリー
- シロップ作り
- 生地に塗る液作り
- フィロ生地をカット
- 生地を天板に敷く
- バクラヴァの形に切る
- 液の残りをかける
- オーブンで焼く
- シロップをかける
- 完成
必要な材料
シロップ作り | |
水 | 300ml |
グラニュー糖 | 500g |
レモン汁 | 大さじ3 |
フィロ生地に塗る液作り | |
バター | 130g |
サラダ油 | 100ml |
生地 | |
フィロ生地 | 500g |
生地にはさむ | |
砕いたピスタチオ | 150g |
バクラヴァレシピ動画の補足
ーシロップ&生地に塗る液作りー
- 【0:06~】水(300ml)とグラニュー糖(500g)を混ぜて火にかけ、沸騰したらレモン汁(大さじ3)を入れて火を止める。
- 【0:24~】バター(130g)を溶かして、サラダ油(100ml)を加えてかき混ぜる。
ーフィロ生地をカットするー
- 【0:39~】フィロ生地を天板の大きさに合わせてカットしていく(動画では25cm×35cmの天板を使用)。
ーフィロ生地を天板に敷くー
- 【0:51~】天板にさっき作ったバターとサラダ油の液を塗る。
- 【1:02~】フィロ生地を2枚敷いたあと、再び液を塗る。この後も同様に、2枚敷いて液を塗るを繰り返す。

フィロ生地は全部で500g使うよ。天板に合わせて切った余りもしっかり使ってね。
- 【2:06~】半分のフィロ生地(250g分)を敷き終わったら、砕いたピスタチオを広げる(最後の飾り用を残しておく)。
- 【2:23~】残り半分のフィロ生地も同様に敷いていく。
ーバクラヴァの形に切る&液をかけるー
- 【2:34~】生地をカットする。
- 【3:14~】残った液を全てまんべんなくかける。
ー焼く&シロップかけー
- 【3:32~】180度に熱したオーブンで25~30分焼く。
- 【3:45~】バクラヴァが室温に冷めたら、同様に室温に冷めたシロップを上からかける。
- 【3:55~】ピスタチオで飾る。
上2つのバクラヴァレシピと比べるとものすごく簡単そうですね。
生地を1から作るのではなく「フィロ生地」と呼ばれるもので代用し、間にオイルを塗ることでバクラヴァっぽくなってます。
フィロ生地とは、中東付近でお菓子などに使われる生地で、パイシートとは若干異なるもの。
ネットでも売っているところは少ないですが、アマゾンではこちらのフィロ生地が見つかりました。楽天では売っていませんでした。
パイシートで作る【超簡単】バクラヴァレシピ4
フィロ生地は手に入りにくいですが、パイシートを使うとより簡単にバクラヴァを作ることができますよ。ここでは、クックパッドにあったパイシートを使ったバクラヴァのレシピをご紹介しときます。
バクラヴァを作るのが面倒になっちゃた人へ
以上、4つのバクラヴァレシピをご紹介しました。
結構めんどくさいんで、トルコ人でも食べたいときはお店で買う人がほとんどです。
別の記事で、バクラヴァを日本で食べる方法というのを紹介してるので、この記事で「バクラヴァ作ろうかと思ってたけど、やっぱやめようかな・・・」ってなった人はそちらを是非参考にしてみてください!

中東の伝統菓子「バクラヴァ」を日本で食べる3つの方法
最後までお読みいただきありがとうございました。